WS1 シビックテック・デザイン研究の展望と期待
日時
2024年09月14日(土)午前10時から
場所
香川短期大学
概要
シビックテック・デザイン研究は、高度情報化社会における「参加」を徹底的に問い直し、デジタル技術の実践の積み重ねによって地域社会のレジリエンスを支える新たな民主主義を創出・展開することを目指す学術領域です。現代の急速な高度情報化と地域社会の変容により、地方自治体は人口減少や超高齢化、行政リソースの制約など複雑な課題に直面しています。特に首都圏への人口流出や出生率の低下などにより地方自治体の行政機能の維持が困難となるリスクが高まっています。一方で、デジタル技術の進展では、GAFAMに代表される大規模企業によるデータやデジタル資源の専有が進み、データ収集やデジタルソリューションの開発そのものへの一般市民の参加の機会は限られています。シビックテック・デザイン研究では、データやデジタル技術の自律的で共創的な利用を促し、個々人が主体的に課題設定からデータ活用、ソリューションの開発までを試作できる社会を実現することを目指します。シビックテックのアプローチを活用することにより、人々が主体となり「自分ごと」として社会課題に対して直接的に参加する仕組みを地域社会に埋め込み、地域社会の持続的な発展に貢献することが期待されます。本ワークショップでは、シビックテックをめぐるこれまでの議論や研究を展望し、今後のシビックテック・デザイン研究への期待を議論します。
司会・登壇者
司会
澁谷遊野(東京大)
コメンテーター
中俣保志(香川短期大)
報告者:
庄司昌彦(武蔵大)「行政をめぐる情報化の系譜学」
小俣博司(東京大)「シビックテック実践からみたアカデミアへの期待」
渡辺智暁(国際大)「シビックテックの情報社会論:オープン性・ボランタリズム・デジタルシチズンシップ」
佐藤拓也(Code for Ikoma / 一般社団法人シビックテックジャパン)「実践者から見たシビックテックの現状と新しいアプローチ」
牛島清豪(公共デザインイニシアティブ)
リンク
学会大会ウェブサイト:https://award-con.com/ssi2024/
参考サイト
東京大学シビックテック・デザイン寄付研究部門:https://dss.csis.u-tokyo.ac.jp/projcet_ctdi/